●腰痛●
古来より「腰は腎の器であり、腎は骨を主る」 「肝は筋を主る」と言い、腰痛治療は腎肝に主眼を置きます。そして「寒、湿、熱、血、肝鬱、腎虚」という腰痛要因により、症状が発現すると考えます。では夫々の腰痛の違いについて簡単に述べてみます。
「寒」
腰の冷痛。温めると楽になり、冷やすと悪化する。冷える環境に居る。冷え性。体を休めても楽にならない。
「湿」 腰が重だるく痛む。腫れぼったい気がする。
「熱」 熱痛。腰に熱感があり、冷やすと楽になる。
「血」
針で刺されたような痛みがある。日中は軽く、夜間になると痛みが激しくなる。痛む場所が固定していて、患部を按ずると痛みが強くなる。
温めても冷やしても同じ。
「気滞血」 ギックリや打撲による腰痛。
「腎虚」
重い鈍い痛みが続く。疲れると悪化する。長時間の立ちっぱなしや歩行ができない。
「気虚」 腰より背にかけて痛み、疲れると悪化する。
「肝鬱」 脇より腰にかけて痛み、ストレスで悪化する。
夫々の症状に合った漢方薬を選びましょう。 |