●冷え性について●
冷え症は女性に多く、半数とも7割とも言われています。その原因は、冷えの環境、水分、食事、運動、ストレス、出産や生理等々さまざまです。その結果ホルモンが乱れ自律神経のバランスが崩れ、間脳視床下部の体温調節中枢がアンバランスになります。
もちろん男性もなりますが、最近では冷え性と同時に低体温症も大きな問題になりつつあります。特に思春期や子どもに増加傾向が見られます。
体温が1℃下がると基礎代謝が12%下がり、免疫力は37%も下がるといわれています。がんの発生率も上がります。がん細胞は低体温を好むのです。いずれにしましても良いことはありません。
対処法はいろいろいわれていますが、漢方ではどのように考えるのでしょう。
冷え性、低体温症は陰陽の失調、気血運行不利ととらえます。気の順行が血の正常な運行を導きます。
素人療法では血行が悪いのだから血を補うべきだと思うようですが、血より、気に治療の主眼を置くことが大切です。補血剤を一生懸命飲んでいるのに一向に治療効果が上がらない人をよく見かけます。補血よりも補気・理気です。 |