●田七人参の話●
今回は、最近話題の「田七人参」を取り上げてみました。古くは生薬分類の古典的権威書、李時珍の「本草網目」に収載されたのが初めです。
別名を「金不換」と記載されております。お金には換えられないほど貴重なものという意味だそうです。
またほかにも「人参三七」「参三七」「田三七」「三七」「田七」などと称されます。ウコギ科の三七ニンジンの乾燥した根茎を使用します。
形状は、古ショウガに似ていて節があり、堅い根茎です。産地は中国雲南地方のものが最良とされ「雲南田七」と呼ばれ珍重されています。葉は朝鮮人参と似ていますが、朝鮮人参とは全く異なる生薬です。
漢方では、 血( 血を除く)、止血、消腫(腫れ、むくみを除く)、鎮痛に広く使用されています。
血液の浄化や血流の促進を目的に、また特に肝臓病やガンにもよく使用されています。昨今の健康ブームの中にあってまさに主役の一つと言えるでしょう。 |