●疲労倦怠感●
食物と水と空気が体内で「気血」になります。その気血が充分に正しく、全身にくまなく供給されていれば健康です。
そして、少しでも異常になりますとさまざまな信号を「症状」として発します。
疲労と倦怠感もその信号の一つにほかなりません。
漢方ではこのように考えます。
疲労倦怠感の原因は複雑ですが、単純に言ってしまえば次の三つでしょう。
(1)気血が不足している(気虚、血虚)(2)流れが悪い(3)気血の汚れ(血、痰湿、気滞)。
その中でも最近多い(2)の気血の流れが悪い例について少しお話します。
気が充足していれば疲れません。「気は血の師なり」と言い、気が流れれば血も流れます。
「気」は水蒸気のようなもので、流れが悪くなり滞ると「湿」と言う悪い水になり、身体は重だるくなります。
また、気は「三焦」と言う通路を肝胆の疏泄作用の力で全身に送付されています。従って肝胆の疏泄異常は気の不順を起こし、疲労につながります。
ストレスからくる疲労がこのタイプです。
漢方薬もいろいろあります。気軽にご相談ください。 |