●肥満症について●
漢方で問題にする肥満症は、単に数字上の体重オーバーと言うことではありません。美容上健康上から見て不健全な肥満と、体内に気血が充満し、気力体力が有り余るプロレスラーの様な肥満体とは全く区別して考えます。
当然として漢方治療を必要とするのは前者の方の肥満です。
この場合の肥満症は、正常であるべき体内の気血が、食生活やストレスなど生活習慣が悪いため体内毒素に変化し、その毒素が過剰になり肥満体質となってしまったものです。
又、その毒素を解毒排泄する内臓機能が弱っているか、元々弱かった人も同様に肥満症になります。
そこで、漢方治療は、体内毒素である「痰湿」「 血」「気滞」を取り除く漢方処方と解毒排泄機能を強める漢方薬を使用してゆきます。このような病因により各人各様の肥満パターンが有りますから、夫々のパターンに合った漢方薬を、各人に合った食事指導生活指導と共に服用しなければ満足な結果が得られる訳が有りません。 |