●むくみと漢方●
むくみは「浮腫」といいます。一口に言って、体内の水分の代謝異常です。血液以外の細胞間液や組織液などの体液のバランスが悪いのです。漢方では、体内を気血水が正常にめぐり、人は健康を保っていると考えます。その中の水が規定量を超えているか偏在している状態が「むくみ」です。要するに入る量と出ていく量のバランスの問題ですね。中には重篤な病気を伴う場合もありますので充分な注意は必要ですが、一般的には、日常よく見かける症状の一つです。
特に女性に悩んでいる人が多いようです。漢方では単純に利尿すればよいとは考えません。気血水は夫々関連しあって働いていますから、気の機能が失調し、気が廻らなくなれば、水は変調を起し結果として「むくみ」を起こすことになります。
同様に血の機能が失調して「むくみ」に繋がることも有ります。
もちろん、水の異常だけが原因でむくんでいる場合も有ります。そして、気血水は五臓六腑を働かせ、なおかつ五臓六腑により循環されています。各人各様に合った漢方薬が必要です。 |