●眼と漢方●
最近は、深夜までのテレビ放映やOA機器の普及によって、目を酷使する生活スタイルが当たり前になっています。この十数年、目ほど健康上の環境条件が悪化している身体の器官はないのではないでしょうか。
疲れ目、視力の悪化、重い眼病でさえ日頃から軽視されがちです。現代の私たちは、今こそ目の健康について真剣に考え直す必要があると思います。ケイタイ、ゲーム、パソコン必須の現代人、さらに子供や若者の将来が心配です。目の環境が数十年前の時代と全く違うのです。
東洋医学は古来より、救急、根治、予防法に対応して夫々三部門に合わせた漢方薬を考えてきました。東洋理論の一端をお話します。人体の体表の穴「九竅」(目、耳、鼻、口、二陰)は、全て血脈や経路を通じ内臓と結びついていると考えます。
その中「肝は目を主り、目は肝の官たり」また「肝は目に開竅す」と言います。つまり、目の健康については、肝臓を中心にその上で多臓との関連を考慮して治療も予防も考えてゆくと言う事です。
さらに言えば「予防に勝る治療は無い」のです。目の健康に漢方の考え方はいかがですか。歴史が有ります。 |