不妊症で悩み、当方に相談に見える御夫婦は年々増加しています。昔と食生活や生活習慣が大きく変わった結果のまさに現代病とも言えるものではないでしょうか。

　不妊症と言えば、その要因を女性側に多く考えがちですが、最近は男性に原因のある場合によく出くわします。精子の検査に異常値が現れている人は当然ですが、現代医療の検査には現れなくても、漢方的見地から原因を感じる人が数多く見受けられます。気虚、血虚、気血両虚、陰虚、腎虚、気鬱等様々です。

　漢方では古くから「精」としてとらえ、数多くの「不育症」の漢方薬が使用されてきました。また、長期間女性の不妊症治療を続けていてもなかなか結果がでないという方の中にも当てはまる御夫婦はいると思います。

　他の病気にも言えることですが、現代のスピード社会や複雑な社会構造の中での現代的ストレスが人に与える影響、そして冒頭の食生活、社会生活の変化がさらに加わり男性不妊を作り上げているものと思われます。こんな場合、漢方薬の力も利用してみたらいかがでしょう。