●老化と漢方●
今や日本人の四人に一人が六十五歳以上だそうです。人はいずれ死にますが、最後は少しも苦しまないで安らかに大往生したいものです。
この点に関して漢方では古くから一貫して「腎精を補い保つのみ」としています。
そして、腎精の衰えの主な症状は次の通りです。
「生殖機能」 インポテンツ。
「足腰の弱り」 足腰の痛み、つまずき、よちよち歩き。
「脳、骨髄」 健忘、認知症。
「精力生命力」 無気力、疲れやすい。
「水分代謝」 口の渇き、肌の乾き。
「二便」 頻尿、多尿、残尿、大小便のお漏らし。
「骨、歯」 骨折しやすい、骨粗しょう症、歯のぐらつき。
「耳」 耳鳴り、聞こえにくい。
「毛髪」 白髪、脱毛。
「納気」 息苦しい、喘息。
「老化」 急速な老人化等々。
そこで、少しでも早くから腎精を補う漢方薬を服用し、予防してゆくことが大切なのではないでしょうか。漢方薬には「上薬」と言われ歴史上珍重されてきた腎精を補うものが多数あります。漢方が一面「予防医学」と言われるゆえんでしょう。 |