●気虚とは●
まず「気」という概念ですが、現代医学には全く無い東洋医学だけのものですので、一口に説明するとなるとなかなか難しいのです。しかし、漢方医学では、まさに「病気」というように一番大切な意味を持つ医学用語なのです。
人は、父母からの「先天の気」に、空気、水気、食気の三つを体内に取り入れて合わせて「元気」を作ります。この元気が生きる源と考えます。そしてそこから「血」が生まれ、気血が全身を巡り、五臓六腑を巡り正常に運行している事こそが健康な状態なのです。
では、その「気」が弱ったり不足したりしたら「病気」の始まりということになります。「気虚」の状況です。「元気がない、気力がない、疲れやすい、身体が重だるい、何もしたくない、全身の無力感、声に力がない、口数が少ない、話をするのがいや、人前で大騒ぎしたくない、顔色がさえない、朝起きたくない、動きたくない、仕事をするのがいや、食欲がわかない、食べても美味しくない、軟便や便秘だったり便がすっきりしない等々」。こんな症状が気虚症です。気虚には「補気剤」が有ります。 |